養護教諭、児童の健診結果改ざんし停職 入試採点ミスで市立高の2校長戒告 千葉市
千葉日報オンライン 2023/3/25(土) 12:08配信
千葉市は24日、児童の健康診断結果を改ざんするなどした中央区の市立小学校の女性養護教諭(32)を停職1カ月の懲戒処分にした。磯野和美教育長は「今回の事態を真摯(しんし)に反省し、再発防止を進める」と謝罪した。
市教育職員課によると、教諭は昨年6月、児童1人の健康診断結果を誤った内容で保護者に文書で通達した。その後、児童を再検査した医師が健康診断の検査機関に確認するなどして誤りが判明。保護者が教諭に指摘したが、誤りを認めずに手元にあった児童の診断結果を改ざんした。
9月に保護者から市教委に相談があり発覚。11月に聞き取り調査を実施し、教諭は「精神的に追い込まれ記憶にないが、原本と違う結果を渡してしまったのは確か」などと説明した。教諭は直後に体調を崩したとして休養を続けている。
教諭は学校医らが直筆で署名する記録簿の記入欄に、過去の署名を貼り付けてコピーする改ざんも4回していた。同課は教諭が原本を紛失したと勘違いし、改ざんしていたとみている。毎日の記録が決められている保健日誌も、2021年6月から休養するまで一度も作成していなかった。監督責任として、同校校長も戒告の懲戒処分となった。
県内公立高校入試(今春入学)で採点ミスが発覚した問題で、採点の誤りがあった市立千葉高校と市立稲毛高校の両校長も戒告の懲戒処分とした。